校長挨拶

こころざしを高く。

本学園は、昭和31年創立以来、60年以上にわたり、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師並びに柔道整復師のリーダーたる人材の養成に心血を注いで参りました。本校は『優秀な治療家の育成』を教育目標としていますが、大切な教育理念として『良き医療人である前に、良き社会人であれ』を根底においています。いま多くの卒業生が、全国各地で地域医療の担い手として、更に斯界の指導者として活躍しておりますが、これは本校の大きな財産であります。
孔子の論語に『事を敬して信あり』とありますが、自らの仕事に誇りを持ち、責任ある行動をすることによって社会の信任を得ることが出来ます。日々の前向きな積み重ねが肝要であるといえます。 科学技術の進歩は、医療の世界でもヒトゲノム・遺伝子診断を始めとする先進的な未来予測を可能としました。しかし我々が忘れてならないのは、個々の人間には現在の計測機器では描出することが出来ない特有の病態が存在することです。
東洋医学はそれぞれの症状・病態にあわせたオーダーメードの医療、生命の本質・個々の人間性の尊重を重視した全人的医療であり、極めて奥の深い領域を有しています。豊富な医学知識の吸収は当然の責務でありますが、患者に信頼され尊敬される豊かな人間性の確立のための不断の努力を惜しまないことが肝要であります。
本校で学ぶ三年間、医療の一翼を担う責任を自覚し、大いに自己啓発に努め、患者に信頼され得る治療家になるために、志を高く掲げた学生生活を送ることを希望しております。